「ITパスポートやシステム開発について勉強していたけど、サーバーってなに?」
そんな疑問を抱えるあなたへ。
ここでは、サーバーとは何かを現実世界に置き換えながらわかりやすく解説します。
- ITパスポートの勉強をしている人
- サーバーが何か知りたい人
- エンジニアに興味がある人

ITに関する勉強をしていると「サーバー」っていうのが良く出てくるんだけど、
よく分からないや……

イメージが難しいよね
じゃあ今日はサーバーについて解説しよう!
はじめに
今回は「サーバー」とは何かについてです。
いろいろなサーバーがありますが、そもそもサーバーとはどういうものか、そして普段よく利用しているWebシステムにおけるサーバーを重点的に解説します。
サーバーとは
ざっくり言うと「受け答えをする機能・役割」のことです。

まず人間の場合を考えてみましょう。
飲食店の店員さんは「お客さんに受け答えする機能・役割」を持っていると考えられます。
これは、店員という個別の存在がいるわけではなく、一人の人間が「制服やマニュアル」によって店員としての機能・役割を果たしていると言えますね。
コンピュータの場合も同じです。
サーバーはユーザからの「何らかの要求に受け答えする機能・役割」を持っています。
サーバーという個別の存在があるわけではなく、一台のコンピュータが「ソフトウェアや設定」によってサーバーとしての機能・役割を果たしているのです。
より詳細に見ていきましょう。
Webシステムにおけるサーバーは「飲食店と同じ」
普段みなさんが利用しているシステムの多くは、Webシステムと呼ばれるものです。
X(旧Twitter)などのSNSや、AmazonなどのオンラインショッピングもWebシステムの一種です。
Webシステムにおけるサーバーというのは、飲食店と同じようなものだと考えることができます。

レストランを利用する場合を考えてみましょう。
- お客さんはホール担当の店員に対し「食べたい料理を注文」します。
- ホール担当の店員は、調理担当の店員に「注文の内容を伝え」ます。
- 調理担当の店員は、食材・冷蔵庫担当の店員に「必要な食材を伝え」ます。
- 食材・冷蔵庫担当の店員は、調理担当の店員に「必要な食材を冷蔵庫から渡し」ます。
- 調理担当の店員は、ホール担当の店員に「受け取った食材を調理して渡し」ます。
- ホール担当の店員は、お客さんに「受け取った料理を渡し」ます。
このようにレストランは、「誰かからの要求に対し、なんらかの応答を返す」という仕組みで動いていると説明できますね。
ではコンピュータの場合はどうでしょうか。

ユーザが何らかのWebシステムを利用する場合を考えてみましょう。
- ユーザは緑のサーバーに「見たいページにアクセスする(見たいページの内容を伝える)」。
- 緑のサーバーは、青のサーバーに「アクセスの内容を伝え」ます。
- 青のサーバーは、紫のサーバーに「必要なデータを伝え」ます。
- 紫のサーバーは、青のサーバーに「必要なデータをデータベースから渡し」ます。
- 青のサーバーは、緑のサーバーに「受け取ったデータからページを作って渡し」ます。
- 緑のサーバーは、ユーザに「受け取ったページを渡し」ます。
このようにWebシステムもレストランと同じように「誰かからの要求に対し、なんらかの応答を返す」という仕組みで動いていると説明できます。
Webシステムに登場するサーバーの紹介
飲食店の店員がそれぞれ「ホール担当」「調理担当」「食材・冷蔵庫担当」と役割ごとに分かれていたように、Webシステムにおけるサーバーもそれぞれ役割ごとに名前があります。
緑・青・紫色のサーバーは、それぞれ「Webサーバー」・「アプリケーションサーバー」・「データベースサーバー」と呼ばれます。

Webサーバー
「このページが見たい」というリクエストを受け、最終的に「あなたの見たいページをどうぞ」とレスポンスする。
アプリケーションサーバー
「こんなアクセスがあったからページを作って」というリクエストを受け、最終的に「作ったページをどうぞ」とレスポンスする。
データベースサーバー
「こんなデータが欲しいな」というリクエストを受け、最終的に「必要なデータをどうぞ」とレスポンスする。
一般的なWebシステムは、この3つのサーバーで構成されることが多いです。
資格試験や実務でも頻出のサーバーなので、しっかり押さえておきましょう。
その他のサーバー
前述した3つのサーバー以外にも、たくさんのサーバーがあります。

今回は詳しく説明しませんが、基本的に「何らかの要求に受け答えする機能・役割(をもったコンピュータ)のこと」だと考えておけばOKです。
まとめ
今回は「サーバー」、「Webシステムにおけるサーバー」について解説しました。
これからもわかりやすい解説記事を更新していくので、楽しみにしていてください。